当社が開発している コードネーム「マサムネ」
前述した専用のリカバリツールが高価であり、かつ知識・技術力が必要なのは分かってもらえたと思う。
PC-3000を仮に手に入れれば、ディスクコピー(クローン)をスムーズにこなせるかと言うとそういうものでもない。物理的に劣化しているバッドセクタをスキップしクローンをしていく為には、長時間ツールを占有してしまうケース(1週間 連続運転など)がある。
高度な技術力を要し、また高価な機械であるツールを占有してしまう事はデータ復旧の価格を引き上げてしまう事になる。
PC-3000に投資してきたコストも当社のデータ復旧料金に含まれているのを皆さんにはご理解をお願いしたい。
そこで、昨年からPC-3000などに頼らないクローンツールの開発に力を入れてきた。
やっと 人にお見せできるような段階になってきたのでここでSSだけ公開しようと思う。
クローンするツールについてはdd dd_rescue ともに物理的なバッドセクタを効率よくスキップしてクローンこなすソフトウェアがない。
(HDD Regenerator は簡易的なバッドセクタをつぶすツールであり、データ消去後のリサイクル向けHDDに対しては評価するが、復旧の為に使うのであればリスクが大きすぎる為おすすめはしない)
また、独自のアルゴリズム(前述した3国のリカバリツールなどの様に)を搭載したクローンツールソフトウェアが存在していない。あっても リバースクローンをするツールは存在しているが、今度はバッドセクタをスキップしカウントしていく様なツールがない。
このコードネーム 「マサムネ」 には当社が数年間蓄積してきたデータを元にクローンを行えるプログラムを集約させた。
まず、豊富なLinuxカーネルの恩恵を受ける為、RAIDカード越しにもクローンを作れるようLinuxベースでソースを書いている。CDブートないしDVDブートすることにより汎用PCはもちろん、サーバやワークステーション系マザーボードにも対応をしている。
dd と dd_rescue のリスクがあるところは、ソースデバイスとターゲットデバイスをクローン取る際 実行前にシリアルナンバーなどの確認がデフォルトでは行えない事である。データ復旧業者としてそのソースデバイスとターゲットデバイスを誤って刺し違えてしまえば、お客様の回復できるデータ自体を破壊してしまう事になる。
WindowsOS上にて作らなかったのも、ドライバなどの仕様を自由に変えられるLinuxプラットフォームに着目した。
当社のプログラマはLinuxOSのカーネル部分についても知識を持っているため、リード、ライトのスレッドを効率よく見極め管理、そしてクローンを行うプロセスを作り上げている。
GUI形式ではなく、CUI形式にしたのもメモリ、CPUなどを最低限必要なリソースで動作し、そのリソースを効率よく管理していく為の仕様である。
また、バッファサイズの変更やセクタ to セクタなどの機能、セクタスキップするサイズなどの変更にも対応をしている。
デフォルトでは長年の経験で蓄積したスキップサイズ、バッファサイズをデフォルト設定し コマンドライン操作初心者にも分かりやすい仕様にしている。
現在ベータ版での公開をすべく、バグフィックスに毎日力を入れている。
当社とつながりのあるパートナー様、また同業のデータリカバリ会社にテストを行ってもらおうと思っている。
ご興味ある方は、ぜひ 私宛にお電話いただきたく思っている。
(ただし、悪徳・悪質なリカバリ会社に対して提供を行うつもりはありません。困っていらっしゃる方々を皆で救っていただける企業様、エンジニア様を対象に選定させていただきます!)
目指すは 見たことも触った事もないオントラックツール!
このツールを目指すところは パソコン修理、SIerのフィールドエンジニアの方向けにも利用してもらえる様なソフトウェアに仕上げようと思っている。
最後に追伸ですが、PC-3000、Data Compass、Atola Insight の販売を当社でも行うことになりました。ご興味ある方、こちらもご連絡ください!