この地元でもある被災地の方々と受付で接し被災者の皆さんの辛い顔を見て毎日話をしていると人の足元を見て技術力もない様なデータ復旧会社に、絶対に問い合わせしないで欲しいと思っている。
と言うかそれを阻止する為に仙台に15時間かけて自分は来たし、自分の一生と会社の一生をかけてここにきた。
自分の今の気持ちを書いておこうと思う。
(自社の取材とかを掲載するのはあまり好きじゃないんだけどキャンペーンを行って苦労した成果、柴原さんの笑顔があったのでここに残そうと思います。)
まずは 塩釜から片道2時間30分をかけて来られた大切な大事な貴重なハードディスクに費用なんていらないと思った。
「107人の思い出、救われた」=消えたアルバム、支援で復元―写真店主・宮城
そして 本題である同業のデータ復旧技術者達へ 話し言葉で書いて行こうと思う。
自分のすごい奥底の本音。
「企業のデータなんてどうでもいいと思う事がある」
データ復旧技術者として適当にデータを扱うと言う意味ではなく、自分が一番復旧させたいデータは予算(利益)がある企業のデータではない。
一番救いたいものは、「個人の思い出の写真」が一番救いたい。
ずーっとこの志は10年間 変わっていない。
僕は実家に帰れば、幼児期、幼稚園、小学校、中学校、高校、社会人、大学の頃のアルバムを見ている自分がいる。
結婚式には嫁と一緒に自分の生い立ちのスライドショーを披露宴で親戚・知人に見せた。
ふと同窓会があれば、懐かしくなって 次の日卒業アルバムを覗く
Google のPicasa を使って嫁との出会った頃の写真や娘の生い立ちをマウスでスクロールするのもたまらない
技術者の方は 自分の胸に手を当てて考えてほしい。
「君達も僕と同じように時折り 思い出の写真を開いてない?」
「その長い一生の写真が欠けてたらどうする?」
「そして今回の津波の影響で水没されたハードディスクは今、その手元にない?」
技術力=高価の件は今までの自分のブログで掲載してきた様に比例するものと思っている。
だが、個人のお客様のご予算はとても厳しい物。
しかし今回の震災を良しとしてブラックな味付をした上司との会話、そしてそこで作られる君の隣にいる営業の見積もり。また、自社内で復旧ができない為 他の復旧業者に丸投げをしようとしているそのメールの内容や宅急便の送付状。
見えてますか?
そこでこのブログを読んでいる復旧技術者の同士である自分から一言。
本当に心から 復旧技術を上げ、世の中に困っている方を助けたいと思っている技術者へ。
技術投資・技術的な設備投資も追加されていない広告のコストが含まれている見積もりを書いている営業とトップ達にはっきりこう言ってほしい。
「その見積もりを持って目の前の被災者の方に対して顔向けできるのですか?」
自分からのお願いは 「頼むから、被災者の方をこれ以上苦しめないでほしい。」
お願いします。
先日被災地のとある社長から言われた。
「コストをかけて救いに来たのは良いがもし倒産したら、今回のボランティア活動は震災と言う名の元で君達の名前だけが残る。」
「だけど会社は人なのだから、この人の意思を業界に対し恒久的に伝えて行く為に、
ストレートな気持ちを解放したデータサルベージは生き残るべきだ。」
社長の言葉から重く響いたので現在も悩んでいます。
昨日は東○電○グループの会社より、様々な研究用機器を多数 貸して頂きました。
明日は研究室で使わせていただいた溶剤を紹介してもらった薬品メーカーに大量に買いに行く予定。
これで完全に仙台駅東口の新寺にてディスクの洗浄工程ができあがるし、研究は某教育機関に行けばできる。
関東圏に送付せずとも水没専用の復旧ラインがここ 被災地仙台に作り上げる事が何よりの成果。
今あるのは、持ち込みのうち 9割が水没 と言う想定外の実情を経営者としてではなく技術者としてどう解決するかだけ。
水没は パーツを交換するケースが少ない事もこの件数をこなし勉強したので、転倒による物理障害やシステム起動不良などの案件は1日で届く東京青山にて行う予定。
僕は被災地の方に貢献できる様これからも頑張り、結果を出そうと思っています。
ここで 一言
辛すぎる現場を見ている経営者からとある企業の経営者へ
バーチャルオフィスでの 2GB無償サービス
私の地元でもあり、被災者の方を悲しませないでください。よろしくお願い申し上げます。
あべ はやと しるす