Windowsが起動しないと電話が
自宅のPCが壊れたから修理して欲しいと嫁からYahoo知恵袋のようなメッセージ。月末を過ぎ月初だけに会計処理用のPCが起動出来ない為 業務に支障が出てしまう危険性があった。
「急いで直さないと」
「OS再インストールしている暇もない」
「データも移行している暇もない」
電話を受けた瞬間に、内部記憶装置(ハードディスク or SSD)にバッドセクタ(不良セクタ)が発生した原因でWindows7が起動できないのだろうと予測。
早速 会社を上がり、自宅へ。
診断開始
Windowsのロゴが消えない。
その後、Windowsが起動出来ない為、Windows7のロゴとエラー回復処理の画面がループしてしまう。
MASAMUNE Clone フリーウェア版を利用
会社から持ってきたMASAMUNE Clone フリーウェア版のCDをノートパソコンに挿入し起動。
Tera Termでリモート操作
MASAMUNEはUbuntu上で動作する為に、今回は同ネットワークのルータを介しTera TermでSSHリモート操作をしてみた。MASAMUNE が動いているPCにifconfigを打ち、表示されたIPアドレスに対してTCP:22 ポートでアクセス。
デフォルトのユーザー名はMASAMUNE(パスワードは なし)
USB 3.0の外付けディスクへ書き出し。
バッチリ不良セクタが発生
1回目のスキャン。軽く診断をしてみる。
mmdd /dev/sda /dev/sdb -m 4096 -m 1
上記は /dev/sda のディスクから /dev/sdb のディスクへ バッファサイズを4096にし(デフォルトは512)バッドセクタが見つかった場合は、単純スキップ-m 1(デフォルトはバッドセクタが見つかった場合 後方からクローン)をしなさいと言うコマンド
ばっちり 不良セクタが発見。-m 1 のデフォルトスキップ値は 200 Sectorなので、2箇所に不良セクタらしきものが見つかったようだ。(”らしきもの”とあえて筆記)
余談だが、Are you sure you want to remobe the write protection? の警告文は、Ubuntu起動時に誤書き込みをさせない為にしている。用途はUnix系OSのSwapパーティションへの書き込みを防止し保全をする為。本体につながっているストレージの書き込みをATAコマンドを使い、解除を行いディスクのクローンを開始する。
不良セクタ数は5億セクタ中24個
計2時間3分のクローン時間で抽出出来たのは24セクタ。
250GBのSSDだったので、総セクタ数:500,118,192 個中の24個 は無視する事に。
24個の不良セクタのせいでWindows7が起動できなかったのだ。
無事に起動
クローン先のディスクをノートパソコンに挿入して無事にWindows7が立ち上がりました♪
同様の症状なので詳しくはこちらのYouTubeを!
編集後記:一家に一台だなぁとつくづく思ったし、またもSSDの障害かと。びっくりした事は、SSDはリバースクローンを取った際 転送速度の低下はほぼ無いと思っていたが、かなり遅くなっていた。その変わり、バッドセクタが見つかるとハードディスクのようにヘッドのリトライが無い為一瞬でバッドセクタの判定に走っていた。