スマート情報出典:
Wikipedia Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology
http://ja.wikipedia.org/wiki/Self-Mo
・スマート情報(HDDの状態に関する256項目)
・Raw Read Error Rate
この項目はハードディスクからデータを読み込む時に発生したエラーの割合を表す。数値が閾値より低い場合、ハードディスク内の磁気ディスクまたは磁気ヘッドに異常がある。
・Throughput Performance
ハードディスクの全体的な(スループット)処理能力。この値が閾値以下の場合、高い確率でハードディスクに異常がある。
・Spin Up Time
ハードディスクが通電回転を開始してから規定の回転数に達するまでにかかった平均時間。
・Start/Stop Count
ハードディスクのスピンドルモーターが回転/停止した回数。
・Reallocated Sectors Count
代替処置(データを特別に予約した予備エリアに移動する)を施された不良セクタの数。
・Seek Error Rate
磁気ヘッドが目的のデータの在るトラックへ移動しようとして失敗(シークエラー)した割合。ハードディスクの熱、サーボ機構の損傷などによって発生する。数値が低い場合、ハードディスクの表面やハードディスクの機械的なシステムに問題がある可能性がある。
・Seek Time Performance
磁気ヘッドがシーク作業に要した平均時間。
・Power-On Hours
工場出荷状態からのハードディスクの通電時間の合計。閾値に対するこの値の減少はMTBF(平均故障間隔)の減少を表す。
・Spin Retry Count
ディスクを規定の速度までスピンアップしようと再試行を試みた回数。
・Recalibration Retries
ハードディスクのキャリブレーション動作(熱によるオフトラック現象を自動的に補正する機能)を再試行(すでに一度キャリブレーションに失敗している状態で)しようとした回数。
・Device Power Cycle Count
ハードディスクの電源をON/OFFした回数。
・Soft Read Error Rate
オフトラックの数。数値が0でなければバックアップを取る。
・Load/Unload Cycle Count
ロード/アンロード機構によって磁気ヘッドが磁気ディスク表面から退避場所に退避し、その後再び磁気ディスク表面に戻った回数の合計。一般的な2.5型HDDのメーカー保証値は、2005年以降に登場したモデルでは大抵60万回程度。2004年以前のモデルでは30万回程度。
・Temperature
ハードディスクの現在の温度。一般的に動作が保障されている最高温度は55℃である。
・Hardware ECC recovered
ECC(Error Correction Cord、誤り訂正符号)によって検知されたエラーの回数
・Reallocation Event Count
セクタの代替処理が発生した回数。仮に処理に失敗しても回数に加算される。
・Current Pending Sector Count
現在異常があり、代替処理を待つセクタの総数。もし後で読み込みに成功したセクタがあれば、この値は減少する。
・Off-Line Scan Uncorrectable Sector Count
オフラインスキャン時に発見された、回復不可能なセクタの総数。この値が増加する場合は、磁気ディスクの表面に明確な問題がある。
・UltraDMA CRC Error Count
UltraDMAモードでのデータ転送中に発生したCRCエラーの数。
・Write Error Rate (Multi Zone Error Rate)
データの書き込み中に発見されたエラーの総数。
・Soft Read Error Rate
プログラムが磁気ディスク表面からデータを読み込む際に発生したエラーの割合。
・Data Address Mark Error
DAM(データアドレスマーク)に関するエラーの頻度を表す。
・Run Out Cancel
ECC(誤り訂正符号)エラーの頻度を表す。
・Soft ECC Correction
ソフトウェアECCによって訂正されたエラーの総数。
・Thermal Asperity Rate
サーマル・アスペリティ現象(磁気ヘッドが磁気媒体の突起に衝突して熱を生じ、デー
タ検出を誤る可能性のある現象)によるエラーの総数。
・Flying Height
磁気ヘッドの浮上高。
・Spin High Current
ドライブのスピンアップに使用した高電流量。
・Spin Buzz
バズルーチン(ヘッドがディスクに接触するのを避けるために、ヘッドをディスクに対して垂直方向に跳ね上げる処理。これが連続して発生するとブザーのような音が鳴る。)を使用した数。
・Offline Seek Performance
オフラインスキャン時に測定された、シーク機能の性能の値を表す。
・Vibration During Write
データの書き込み中に加わった大きな振動を表す。
・Vibration During Read
データの読み込み中に加わった大きな振動を表す。
・Shock During Write
データの書き込み中に加わった大きな衝撃を表す。
・Disk Shift
ディスク(プラッタ)が衝撃などにより当初の固定位置よりズレた距離。
・G-Sense Error Rate
ハードディスクに加えられた衝撃によって発生したエラーの割合。衝撃はハードディスクに内蔵された衝撃感知センサーによって感知されている。
・Loaded Hours
一般的な作業時間中に引き起こされた磁気ヘッドアクチュエータの負荷の値を表す。
・Load/Unload Retry Count
ロード/アンロード機構によるロードまたはアンロード時に失敗して再試行した回数。
・Load Friction
機械的なパーツの摩擦による磁気ヘッドアクチュエータの負荷の値を表す。
・Load-in Time
磁気ヘッドアクチュエータがデータの読み込みによる負荷を受けていた時間の総合計。
・Torque Amplification Count
ディスク回転時のトルク増幅力の値を示す。
・Power-Off Retract Count
電源を抜くなどしてハードディスクが強制的に停止し、磁気ヘッドが緊急退避した回数。ハードディスクに大きな負担を与える。一般的な2.5型HDDのメーカー保証値は2万回程度。
・GMR Head Amplitude
GMR磁気ヘッドの動作中における震えの振幅。
・Head Flying Hours
磁気ヘッドが位置決めをしている時間。
・Read Error Retry Rate
データを磁気ディスクから読み込む間に現れるエラーの頻度。