きっかけ
今日はパソコン整備士資格1級を最年少で取得された中学2年生の子にデータサルベージ 工場見学(笑)を行いました。
きっかけは整備士協会事務局から相談を頂いた事です。
「すごく優秀な子がいて これからの世代の彼らに何らか 僕らは伝えることが出来んかねぇ~」
と。
僕が提案をしたのは、PCパーツを交換するだけではなく 壊れた物からデータを抽出する 狭い業界がある事を伝えさせて欲しい!
とお伝えし 今日の運びになりました。
論理解析の現場。ディスクを複製する事の大切さ。不良セクタの発生原因。チップのはんだ移植。移植用 適合型番の検索。メモリチップからのデータ吸い上げ。RAID解析。時に洗浄剤を使った化学の知識。
そして、この写真の通り、ハードディスクの解体を行う職人技。
を説明しました。
「ヘッド交換をしてみますか?」
実際にはハードディスクを分解し、再度組み上げる 実践さながらの作業をしてもらいました。
オンサイト用の会社の秘蔵の小さいクリーンベンチを使い ヘッドの取り外しと組み立てを当社の技術者 指導の元 実際に作業。
先生が良かったのかな?
無事に最後組み直しし データを見ることが出来ました。
この一連の緻密な作業の大変さ。
病院の医師達同様 絶対に記録面であるプラッタに傷をつけてはならない為の集中力を維持しなければならない大変さ。
これを 肌で感じて貰いました。
1時間を越える作業をこなして、日々鍛錬をし技術を培われて行く技術者の気持ちが少し分かって貰えた様な気がしています。
感想
IT業界と言えど この職人技術があるおかげで、失われるデータをサルベージできる事を 彼に伝えられた事は大変光栄ですし、僕が小学校の時に見た パン工場の見学の楽しさを 自分の会社で行えた事も嬉しい。
今回のうちの技術者の感想も同様に、
指導をする事で 自分の作業工程を見直すことが出来た!
と二人でニコニコで 今 一息ついていた所でした。
(最年少でハードディスクを解体し 組み直した中学生とも言えますねw)
これを機に これから日本を支えていく素晴らしいIT技術者になって貰う為のヒントになってくれればと思ってます。
NPOパソコン整備士協会様 貴重な経験を頂き改めて感謝をさせて頂きます。